アートとITを結びつけ、そういった作品の展示会を開いているNPO法人「Creative Cluster」という団体があります。
団体の理事長である岡田智博氏によると、ITは私達の生活に多大な影響と恩恵を与えている存在ではあるものの、単純にITと聞くと堅苦しいような、敬遠する響きがあるのだとか。そこで、アートとITを結びつけ融合させ、体験しやすくして身近に感じてもらおうという目的があるそうです。
展示会には面白い作品が多くあります。声に反応してうごく人形や、マイクに日本語で話すともう片方のマイクが英語に翻訳された言葉を話し、それを何度か繰り返して最初に言った意味をどれだけ的確に表現できるか、という遊びができる機械や、香りを可視化するものなど様々です。
IT技術を駆使したアートは、私達が楽しんで触れることが出来るようにデザインされて作られたものがたくさんあります。
このような作品を制作するのは、エレクトリカル・ファンンタジスタと呼ばれる方たちです。日本では美術大学を卒業した人が作ったものが芸術作品として認められています。
一般人が作ったものは中々認められない傾向があるものの、海外であれば作品自体が素晴らしければ作者の出処はどうでもいい、という考え方です。
エレクトリカル・ファンンタジスタは、主に海外を中心に認められている人たちなので日本ではあまり目立ちませんが、それでもこれからどんどんIT化が進むこの時代には、彼らのような存在が必要でしょう。